大人の本棚・こどもの本棚

高校に行かないと決めた14歳の日から

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進路について考えるとき、「自分はどうしたいか」という命題が必ず立ちはだかります。自分のことは自分がよくわかっているはずなのに、これが意外と難しい。なかなか答えが出せず、悩む人も多いのではないでしょうか。

この本を書いた七井さんは、タイトルのとおり、高校に行かないという選択をします。そこに至るまでに、七井さんは何を感じ、考えていたのでしょうか。そして、高校に行かなかったその後、どんな人生を歩んでいるのでしょうか。本書では、まるで深いドキュメンタリー映画のように、もしくはそれ以上のリアリティをもって、七井さんの半生を追っていきます。

七井さんが「高校に行かない」と決めた大きな理由は、学校という枠組みと、自分の考え方・学び方が合わないと感じたことでした。特に中学校では、制服や髪型、靴下の丈まで、みんなが同じであることを求めるルールや雰囲気に違和感を覚えます。さらに授業では、興味を持った内容についてもっと知りたい!と思っても、それは授業からの脱線だとされることに疑問を抱きます。

自分が学びたいことを、自分のペースで学びたい。そう考えた結果、七井さんは「高校に行かない」という選択をしたのでした。

七井さんのすごいところは、とにかく冷静に自分と向き合い、考えるところです。そして、先生や家族など周囲の意見にも向き合い、たとえ共感できないと感じた意見でも、まずは受け止め、理解しようと試みます。そのうえで、自分はどうしたいかを深く考え、納得して進んでいく姿には、憧れのような尊さを感じます。

どんな進路を選ぶか、そこには絶対的な正解があるわけではありません。進学・就職・他にもいろいろ、どんな選択をしたとしても、自分で考えて納得できるものであれば、それが今の自分にとってベストな答えなのだと思います。選択した後、もし「何か違うかも」と感じたら、その時またじっくり考えて、その時の自分に合う選択をすればよいのです。その積み重ねが、幸せな人生を織り上げていくのだと、七井さんの本は教えてくれます。

推薦者:佐藤江理子(新潟県立図書館司書。ユースコーナー担当)

推薦者:佐藤 江理子(新潟県立図書館司書。ユースコーナー担当)

新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。

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