春から初夏、ツバメは、人のすぐそばにいる。
6月新潟市の公園、休憩所の天井にツバメの巣をみつけた。
ヒナは6羽、まだ頭にうぶ毛がついている状態で、親はオスもメスもエサをしょっちゅう運んでいる。
そして親の役割はそれだけではない・・・
ヒナが向きをかえて巣のふちにお尻を出して白っぽいゼリー状のものを・・・
すると親がこれをくちばしではさんで外に持ち出した。
実はこの白いものはヒナのふんで、親が巣の外に出しているのだ。
巣の中を清潔にするツバメの知恵とも言われている。
それから1週間後、同じ巣にやってくると、ヒナはすっかり大きくなり自分でふんを外で出していた。
さらに親の持ってくるエサも小さい虫ではなく大きなトンボになっていた。
育ち盛りのヒナに合わせたエサを親が運んできているのだ。
新潟県内にはこうした「ツバメ」だけでなく、一回り大きく背中の腰のあたりが赤い「コシアカツバメ」というツバメもやってくる。
西日本に比較的見られるツバメで新潟県内にはそれほど多くはない。
海岸に近い建物でそのコシアカツバメの巣作りを見つけた。
彼らの巣は出入り口を小さくしたトックリ型で、この時は全体がほぼ出来ていて入り口を作るという段階。
ところがコシアカツバメのオスとメス、落ち着きが無い・・・
実はスズメがこの巣を狙っていて攻撃してくるのだ。
コシアカツバメはこれを追い払うのに必死だった。
うまく営巣できたのか・・・コシアカツバメの子育ては前途多難だ。