キツツキの仲間アカゲラ。
木にぴったりくっついてエサをとる様子を見ると、縦横無尽。
木が斜めになっていても落ちることなく上にも下にも移動ができて、安定感は抜群だ。
この姿勢がとれるのはキツツキ特有の足にポイントがある。
足の爪は前に2本、後ろに2本、これでがっちりと幹を掴み、落ちる心配がないのだ。

さてメスもオスもエサを獲ることに違いはないが、早朝、オスの不思議な行動を発見した。
建物のガラス窓に向かっていく。
サッシの枠にとまってキョロキョロしたかと思うと、さらに隣の枠へ、さらに隣の枠へ・・・
一時も落ち着かず飛んではキョロキョロを繰り返している。

よく見ると、ガラスに映った自分の姿を見て顔の向きを変えたりにらんだりしている。
実はこれ、ガラスに映った自分の姿をライバルと思って追い払おうと必死になっていたのだ。
たまたまガラスに映った姿に興奮したのかもしれない。
20分ぐらい格闘してようやく窓枠から離れた。オスの仕事も大変だ。