今回の主役はエナガ。全長13,5cm、その半分近くが尾で、尾が長いことからエナガと名づけられたという。
マシュマロのようなふわふわの姿で白いに黒と薄いピンクの模様が人気の小鳥だ。
春、満開の桜の木で枝の二股になっているところに不思議なこぶのようなものを見つけた。
よく見ると十円玉ぐらいの小さな穴が上の方についている。そこへエナガが入っていった!
実は、これがエナガの巣で、エナガのオスとメスが春先、苔を集めクモの糸でまとめたもの。中には羽を敷いて卵やヒナにやさしい構造だ。
桜の幹にも色が近く、すぐには見つからないように細心の注意を払って作られている。
さてその巣にメスが入るとオスは周囲に危険なことがないよう警戒に務め枝から枝へ忙しく動き回る。
メスの方も穴からちょっと顔をのぞかせると、すぐ引っ込んでしまう・・・
さらにはオスのエサ探しも大変だ。小さな虫を周囲の木々からとってくる。
人間の大人の手のひらで握れるぐらいの小さな体で、すべてを自分たちの力で行うのだ。
かわいらしい見た目からは想像がつかないぐらいの働き者だ。オスとメスの共同作業はまだまだ続く・・・
2013.05.15
Vol.63 小さな人気者は大忙し
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