いきものがたり

Vol.59 高山②ライチョウの生活

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日本アルプスに肩を並べる山、火打山(2462m)。この山の頂上付近の雪渓とハイマツの生えている場所が、ライチョウの生息域だ。

ハイマツはその名の通り地を這うように生え、高山を代表するマツ科の植物だ。ライチョウはハイマツが無いと生きていけない。天敵が現れるや、ハイマツの中に隠れ、子育てもこの中で行う。

7月そのポイントで、早朝ライチョウに出会った。この時期高山では高山植物の新芽が次々と生えてくる。ライチョウはそれをねらって地面からまるで口に放り込むように次々に食べていく・・・その速さは驚くほどだ。中には木の芽を食べるライチョウもいる。

次第に太陽が昇ってくる・・・高山といえども気温は上昇、すると、茂みの中でのどを震わせハアハアと息をつくようになった。目を閉じたりして苦しそうだ。ライチョウは、氷河期の生き残りと言われ寒さには強いが、日差しの強い夏は苦手だ。昼近くになった。ついにライチョウは木の陰でじっと動かなくなった。

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