絶滅危惧種ハヤブサ、オスメス共同で子育てする鳥だ。5月はじめ雨の中、巣にじっとしている親鳥が見えた。どうやらメスのようだ。オスは巣を見下ろす岩にとまっている。どうするのだろう…しばらくするとオスが飛びだった。その行方を見ていたところある岩のところに入っていった。そして何かをつかんで再び飛び出した…そして巣まで運んで行く。巣にいたメスがうけとって、中で食べ始める。ヒナにやっているのかもしれない…

それから2週間後の巣を見ていると中にいたメスが突然飛び出してしまった。そして近づいてきたオスと空中で…なんと獲物を受け渡したのだ。メスは上手に足に獲物をつかむと巣に向かった。そして巣に入り親の姿はほとんど見えなくなった。尾羽がわずかに上下に動いている。すると巣の中央から白い毛のようなものが動くのが見えてきた！ハヤブサのヒナだ！真っ白な産毛に覆われたヒナがこちらを向いている…

この時期、オスはエサをとる役割であり、メスはそれをうけとってヒナに与える役割なのだ。オスとメスの両方の力がないとヒナを育てることは出来ない。ハヤブサはそのことを充分わかっていて子育てをしているのだ。親鳥はこの時期休むことなく働いている…