絶滅危惧種で国の天然記念物のオジロワシ(タカ科)、一般には北海道では流氷の上に多数止まっている映像が流れることはあるが、新潟県内にはひと冬に、13羽~15羽程度が飛来すると言われている。
羽根を広げると2メートルにもなる大型の猛禽で、尾羽が白く、大きな黄色いくちばしや丈夫な足などワシの風格が漂う鳥である。
2月、信濃川の中流域でそのオジロワシを見つけた。中州で大きな魚を鷲掴みにして丁寧に食べ始めた。周囲にカラスが囲んでいる。カラスは魚を横取りしよう と接近してきた。そのうち尾羽を突っつくものも・・・オジロワシはめんどくさそうに追い払ったが、その間も魚はしっかり握ったままだ。やがて全部を平らげ ると悠然と飛び立った。飛ぶと尾羽の白さがはっきりとわかる。
新潟県内でも限られた場所にしか現れないオジロワシ、越冬のため食べる資源も確保できる場所がその出現数を決めている。