オオタカの巣に１週間後に行ってみた。するとヒナはすっかり白い羽毛が無くなり、茶色の羽根に包まれてきている。親の羽とは異なりお腹の模様は縦じまになりつつある。おとなのお腹の模様は白地に細い横じま模様なのでまったく違う。

さてオオタカの巣はしっかりした木の又に枝を絡ませるようにして作られている。実はこの巣は何年も何回も使われて、補修をしながら使われている。しかし毎年利用するとは限らない。
オオタカにとって子育てに必要なのは、こうした巣を作ることのできる森と、その近くに広々としてエサを獲ることのできる空間だ。その２つ、以前は日本各地に普通にあったものだったが、近年の開発でいとも簡単に消滅してしまう環境でもある。
絶滅危惧種であるオオタカの子育て環境は、なかなか厳しい状況だ。今年子育てに成功したからといって、来年どうなるかはわからない。おかあさんと並んでも遜色ないほどに大きくなったオオタカのヒナ、順調に育って欲しいと願わずにはいられない・・・