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大雪

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アルプスの村で暮らす兄妹が主人公の大判絵本です。ウルスリはせっせと家畜の世話をする働き者のお兄ちゃん、フルリーナは冬の鳥やけものたちにエサをあげる心優しい妹です。

明日は待ちに待ったそり大会。二人は鈴をみがいたり、そりの色を塗りなおしたりと支度にかかります。毛糸のふさを飾りたいと思ったウルスリは、雪の降る中、いやがる妹をふもとの村へ使いに出します。ところが帰り道は猛吹雪。フルリーナはなだれにまきこまれてしまうのです。心配と後悔でたまらなくなったウルスリが妹を捜しに行くと…。

絵は国際アンデルセン賞を受賞した、スイスの国民的芸術家カリジェが手がけました。繊細なペン画の挿絵と温かみのある大きな色絵で、山の暮らしや荒々しい冬の自然、兄妹の気持ちを描きだしています。続編は『ウルスリのすず』と『フルリーナと山の鳥』。

カリジェの生誕地スイスのトゥルンには、壁画や絵画がたくさん残され、訪ねて行くファンも多いそうですよ。

推薦者:田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、27年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動しています。)

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