大人の本棚・こどもの本棚

うつくしい絵

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ダ・ビンチ、ゴッホ、レービン、葛飾北斎、ピカソの複数の絵を取り上げ、どうしてその絵が「うつくしい絵」とされてきたのか、平易なことばで解説した絵本です。

著者は、それぞれの画家について、まずは1枚目の絵をよく見るように読者に促し、どこがどのようになっているからどのような印象を与えるのかを述べます。そして、その次ページ以降にその画家の伝記的事実や、その伝記の査証となる他の絵の解説へと進んでいきます。なるほどこういうことを描いたこういう画家なのか、と読者は自然な流れで受け止めることができるでしょう。最後のページで、著者は「うつくしい絵は、みるひとが絵をかいたひとのうつくしい心をかんじとるとき、いちばんつよくうつくしくひびくのです。」とし、読者にもう一度表紙からじっくり絵を見るように呼びかけています。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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