SDGs de はぐくむコラム

学びに期限なし!100歳を超えても生涯学習

SNSでシェア

皆さんには何か趣味がありますか?
仕事や家事、育児に追われて、そんな時間はないと思うのですが、プライベートの時間をつくることは心のバランスを取るために必要だと感じています。ただ、いざ自由な時間ができると、どのように過ごしたらよいのか悩むことがあります。若いころであれば、体を鍛えようと思ったかもしれませんが、どこかに行くことが面倒に感じてしまい、結局何もせずにダラダラ過ごしてしまいます。

最近では、芸能人の方々が大学に入学したり、資格を取得したりしたという話題を目にすることが増えました。当時は仕事などに追われて十分に勉強できなかったであろうことを、何十年も経ってから再び「学びの世界」に戻ることは、人生をより豊かなものにすると同時に、新しいことを知る楽しさや、これまでの知識を深める面白さを感じられる素晴らしい機会になっているのではないかと感じます。

平均寿命が江戸時代の頃に比べて大きく延び、「人生100年時代」、「超スマート社会(Society5.0)」に向けて社会が大きな転換点を迎える中にあって、生涯学習の重要性は一層高まっています。文部科学省では、国民一人一人が生涯を通して学ぶことのできる環境の整備、多様な学習機会の提供、学習した成果を生かして様々な分野で活動できるようにするための仕組みづくりなど、生涯学習社会の実現に向けた取組を進めています。

生涯学習とは、人生をより豊かにすることを目的とし、趣味や社会貢献活動なども含まれます。生涯にわたる学びは、義務教育だけではなく、社会人の学び直し(リカレント教育)も含まれ、出産や子育て等、女性のライフステージに対応した活躍を支援するものとなっています。SDGsのゴール4、ゴール8、ゴール9にも、それぞれ「生涯学習の機会」「就労、就学及び職業訓練」「研究開発・科学研究」など、教育に関わる目標が含まれていますので、SDGs達成や地域社会への貢献のためにも、生涯学習の意義はますます大きくなっているのではないでしょうか。

100歳大学大学院の授業風景

昨年、元長岡技術科学大学の学長である新原晧一先生が学長を務める「長岡100歳大学大学院」にて、「日本の未来社会を創生する女性の活躍・多様性豊かな社会が未来を拓く~時々修行~」と題して、講師を務めさせていただきました。内容は、「私はこのような人生を歩んできましたが、先輩方はいかがでしょうか。人生に良いことはありますか?」と、講師である私が受講生の皆さんに問いかけるという、少し変わった形の講義をさせていただきました。もちろん、SDGsについてもお話ししました。

100歳大学大学院の授業風景

この「長岡100歳大学大学院」は、人生100年時代を見据え、健康で生きがいに満ちたライフスタイルを実践するための知識と考え方を身につけた自立したシニアの育成を目指しています。カリキュラムは「社会構造とその変化とその対策」「健康・生きがいづくり」「サステナブルな未来社会」の3本柱で構成されており、単年度制で、市内の医療・福祉や経済分野の関係者が講師を務めます。学生さんは原則40歳以上が対象で、学士課程では1年間で約40コマの講義や実習が行われます。本学の教員も講師として担当しており、デジタル化による社会変革やSDGsなど、受講生の広い視野での学びを後押ししています。

100歳大学大学院の学年交流会

生徒や学生のころは、「なぜ勉強しなければならないの?」「単位さえ取れればOK!」と思っていた方も多いのではないでしょうか?しかし、大人になって改めて考えると、「もっと勉強しておけばよかった!」と感じる方も多いと思います(私は、非常に反省しております・・・)。この機会に、皆さんが住む地域で提供されている生涯学習の場を、ぜひ探してみてください。

 

  

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。4月25日は、長岡市在住で長岡技大国際産学連携機構 特任講師/主任UEA  の 勝身 麻美さんです。お楽しみに。

http://立石勇生 SUNNY SIDE | BSNラジオ | 2026/04/25/土 10:00-11:00 https://radiko.jp/share/?sid=BSN&t=20260425100000

この記事のWRITER

勝身 麻美(長岡市在住 長岡技大国際産学連携機構 特任講師/主任UEA)

勝身 麻美(長岡市在住 長岡技大国際産学連携機構 特任講師/主任UEA)

1973年 東京都生まれ、高知県育ち。理学博士。初・中・高等教育に従事、一般企業勤務(海外)を経て、 現在は長岡技大国際産学連携機構所属の特任講師/主任UEAとして 、学長からSDGs企画・立案・推進スペシャリストとして特命を受ける。令和3年度科学技術分野 文部科学大臣表彰科学技術賞。
SNSでシェア

新着記事