いきものがたり

Vol.26 オオタカの子育て

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鋭い目、青灰色の頭に白い眉、絶滅危惧種の猛禽、オオタカ。その姿を初夏の新潟市近郊の森で見つけた。ひっそりとたたずむオオタカはメスで、その場所には樹上の巣があった。

オオタカは昔お殿様が鷹狩りに使ったことでも知られる日本人にはなじみ深い鳥で、鷹匠が扱う鳥でもある。
この場所の巣には、よく見るとヒナが2羽いる。真っ白な羽毛がふわふわとしてさらに羽毛とは違う茶色の羽根が生え始めている。ヒナの大きさは同じではなく 大小がある。実はオオタカの場合、最初の卵を産むとすぐに暖めはじめるので、後で生まれたヒナとの大きさには違いが出るのだという。
さて、じっとヒナを見守るおかあさん。おとうさんはどうしているのだろう・・・しばらくするとヒナが見構えた。もう一羽巣に飛び込んできたのはオオタカの オス。ヒナのためにエサを持ってきたのだ。その動きは素早く、エサを持ってきたオスは、すぐさま去っていった。子育て中、オオタカはエサはオスが専門に運 び、メスがヒナを守るという役割分担になっている。
日に日に大きくなるヒナのためオスのエサ探しは大変。そんな苦労も知らないヒナは好奇心旺盛で、あちこちを見回している・・・

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