いきものがたり

Vol.28 冬の使者オオヒシクイ

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朝の空気がひんやりする11月、上越市で大きく「ガオン、ガオン」と鳴き声を響かせて上空を飛ぶ編隊を見つけた。
「竿になり、鍵になり」と表現される飛行の姿は、ガンの飛び方の特徴を表している。そんな鍵になって飛んでいたガンの群れが、田んぼに降り立った。オオヒシクイだ。

夏はシベリア、カムチャッカ半島の湿地などで繁殖して、秋早々に移動して日本にやってくる冬の渡り鳥だ。ヒシクイの中でも、首がながく細いオオヒシクイが 日本海側にやってくる。長い首は湿地や湖でのエサ採りにも有利だ。そしてヒシクイの特徴であるくちばしにオレンジ色のラインがきれいに入っている。
大きな群れで田んぼの落穂や草を食べているが、人の気配には敏感で、動きは素早い。さて、オオヒシクイばかりと思ってよくみると、ひとまわり小さい鳥が混 じっている。羽根の模様はとても似ているが、くちばしが違っていた。くちばしの根元が白っぽく、先がピンク色。マガンだ。同じように群れになりエサを食べていた・・・朝9時を過ぎると群れは一斉に飛び立った。いったいどこにいくのだろう・・・。
集結したのは朝日池だ。米山を望む海に近い池。9時すぎ、大きな群れが池に向かってやってきた!鳴き声は大音響になってあたりに響きわたる・・・。夕暮れにねぐらに帰るハクチョウたちにくらべて、帰ってくるのがずいぶん早いようだ。戻ってきた池でオオヒシクイが何をするのか、次回ご紹介する。

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