4月に入った新潟市の公園。まだ風は冷たいけれど、新芽が伸びて春の気配が漂ってきた。
アジサイの根元近くに何か動いている・・・よく見ると「ルリビタキ」のメスだ。オスに比べると茶色でおとなしい色あいだが、尾羽には「ルリ」の名前どおりブルーの色がついている。地面近くを忙しそうに動いている。
さらに、大きな木の根元には・・・「ジョウビタキ」のメスが落ち葉の下にくちばしを入れてごそごそ。ひょいっと掴んだのはダンゴムシ。体を丸めるあの虫を器用に食べている。
そして落ち葉の山を派手にひっくり返しているのが「シロハラ」だ。まるでショベルカーのようにまわりに葉っぱをまきちらしている。実は「ルリビタキ」も 「ジョウビタキ」も「シロハラ」も秋に北からやってきて日本で越冬していた冬鳥なのだ。今は、これから夏に向けて北に渡るための旅仕度の時期、栄養補給し て長旅に備えているというわけ。
落ち葉が重なった地面は、虫が潜んでいる宝の山。公園では、冬鳥たちのために落ち葉の掃除を少し待ってくれていたとのこと。そこに冬鳥たちがここに集まっ てきていた。旅の仕度はすぐさま終わり、数日後彼らの姿はもう公園からなくなっていた。また秋に来てくれるだろうか・・・