美しい青い背中と白いお腹、幸せの青い鳥はコレだ・・・と言っても過言ではない鳥といえば、オオルリ（オス）だ。

オオルリは冬は東南アジアの暖かい場所で過ごし、春になると日本に渡ってくる。山地の渓流沿いの森で繁殖すると言われている。しかし4月にオオルリに出会ったのは新潟市内の公園だった。実は、渡ってくる際、オオルリは直接山地に向かうわけではない。市街地でも公園など木々にも寄ってエサを採りながら転々と移動していく。

そして6月、我々は山地の渓流沿いに広がる緑の森に向かった。あいにくの雨の中、見つけた。美しいさえずりをするオオルリだ。この場所では縄張りを宣言し、ペアとなるメスを見つけなければならない。まさにさえずりのピーク、雨などかまっていられないのだ。一方美しい羽根には秘密がある。青い色は色素で青いのではない。光を反射することで青く見える構造なのだ。だからサッと木の中に入るととても見つけにくい。

自分が目立ちたいときには光の当たる場所に出て美しくさえずる、目立ちたくないときには、サッと隠れる、オオルリは自らを知る演出家というわけだ。