いきものがたり

Vol.60 高山③高山で生きる鳥たち

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妙高市と糸魚川市にまたがる火打山(2462m)は新潟県を代表する高山の一つだ。この山にはどんな鳥がいるのだろう…

針葉樹の梢で鳴いていたのはルリビタキだ。美しい声で鳴くこの鳥、実は春先、新潟市内の公園でその姿をみることができた。夏の繁殖期には高山にいて、冬は町のあるところまで降りてきて生きているという1年を送っているのだ。
次に見つけたのはウグイスの仲間メボソムシクイだ。独特の鈴を鳴らすような鳴き声、細いくちばしを持ち鳴きながらも上の葉や枝のあたりを終始キョロキョロしているのは隠れた虫を探して食べるためだ。
高山の上空にツバメのような鳥が飛んでいる…実はこれツバメの仲間とはまったく違う鳥でアマツバメという。飛びながら虫を食べるという習性がツバメと似ているために形が似てきたと考えられている。

そしてハイマツに上で鳴いているのがカヤクグリだ。日本固有種で、地上では虫や植物の種子を探して食べている。ライチョウと同様ハイマツ無しには子育ても出来ないところが似ているが、利用する場所はライチョウがハイマツの下の方、カヤクグリは上の部分となっている。高山の環境は厳しく限られた資源を利用してそれぞれが一生懸命生きている…

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