いきものがたり

Vol.70 シリーズキツツキ④小さな森の番人 コゲラ

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日本で見られる最も小さなキツツキ、それがコゲラ。
全長15cm、冬や早春などには他のシジュウカラや、エナガと一緒に小さな群れを作り林の中を移動しながらエサをとるところを見ることがある。
他の鳥と混じっていても垂直な木にぴったりついてエサを捕るときの姿勢が、独特なので見分けやすい。

春先、1羽のコゲラが木でエサをさがしていた。オスとメスの違いは頭の角の羽が赤いほうがオスだ。
アカゲラなどと同じようにくちばしを木の幹に叩き込むように刺してエサをとったり、巣を作ったりするが体が小さい分、「コンコンコン」という音も小さい。

5月、サクラの老木でコゲラを見つけた。ちょうど頭が入るだけの小さな穴、実はコゲラの巣だった。
巣に選ぶ木は老いて中がスカスカの木、くちばしで掘るときに柔らかく掘りやすいのだ
街の公園の樹木も老木が増えている場所ではこうしたキツツキの巣になることがある。

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