秋の日中、林の中であくびをしているトラフズクは、本当に眠そうにしている。でもいつもいつもこんな風ではない・・・ということで6月にさかのぼって様子を観察してみると・・・夕方梢の上の方に目をぱっちりと見開いたトラフズクに会った。しきりにあたりを見回し、けのび(翼をグーンと伸ばすしぐさ)をしてウオーミングアップのよう。
これから日が暮れるとフクロウの仲間なので活動が始まるのだ。どうやら子育てもしているらしいのだが、子どもはすでに巣から出ているらしい。
薄暗くなった中で目をこらしていると地面近くで丸い頭らしきものが動いていた。なんと3羽の幼鳥が地上に降りていた!幼鳥は夕方日が暮れると地上に降りて動いていろいろな訓練をしてる。まだエサをとることはできないので、「キーン」「キーン」と親にエサをねだっている。
親はそんな子どもの様子を近くで見守りながらエサを探すというわけだ。人間の活動が見られなくなった夜の林にトラフズクの時間がはじまっていた。
2013.11.06
Vol.76 トラフズク② 子どもはどこ?
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