美しい羽の色で多くの人を魅了する鳥、カワセミ。
でもそれだけ美しいということは、目立つということでもある・・・
その羽には実は秘密があった。
コバルトブルーの背の色は構造色といって、光を反射することでブルーに見えているのだ。
光のないところではあの色は出ない。
目立ちたくないときには、さっと隠れることが可能なのだ。
さらにブルーに見える羽でも、上空を飛んで捕食しようとするワシタカ類からは、水の反射と同化して見えずらいという特徴があるという。
さてそんなカワセミは、水辺で生きる鳥だ。
水面に張り出した樹木の枝にとまり、水の中をじっと見つめ、獲物をみつけると一挙に水中に飛び込む。
そして魚などをくちばしで挟んで、戻ってくる。
このようにして食べ物を得ているのだ。
オスとメスの違いはくちばしの色。くちばしの下側が赤いのがメスだ。
山地の池から、市街地の公園の水辺まで現れる場所は幅広い。
懸命に生きる姿は見る人の心を躍らせる。
2013.11.27
Vol.79 飛ぶ宝石 カワセミ
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