いきものがたり

Vol.7 センダイムシクイ、オオルリ

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センダイムシクイ

花が散った頃、サクラの木にせわしく動く小さな鳥を見つけた。枝から枝へと移動しながら木につく小さな虫を一生懸命食べている・・・これはウグイスの仲間センダイムシクイだ。
渡りの途中に公園の木々に寄ってエサを食べ次第に山手へと移っていく。
山に着いてオスメスがカップルになる頃、オスは高くよく通る声で「チヨチヨビーッ チヨチヨビーッ」と鳴く。

そしてこのセンダイムシクイがいた同じ木に、こんどは青い鳥がやってきた。オオルリだ。
東南アジアで冬を過ごし繁殖のために日本にやってきたのだ。頭から背中、尾羽まで美しい青で目の周りからのどにかけての黒、そして白いお腹・・・一度みたら忘れられない鳥だ。でも派手なのはオスだけでメスは淡い茶色でまったく目立たない。目立たないほうが子育てに有利なのだ。
オオルリのエサの取り方は、生きている虫をねらいを定めて枝から飛び出し空中でパクッと食べそしてまだ枝に戻る・・・曲芸のよう。オオルリもこのあと山へ移動して子育てする。春と秋の渡りの時期、新潟市内にも現れる鳥だ。幸せの青い鳥をご覧あれ。

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