いきものがたり

Vol.10 ミサゴ

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新潟市郊外の小高い山の麓の木のてっぺんに大きな巣がある。実はタカの仲間「ミサゴ」の巣だ。

タカの仲間の中で唯一魚をエサにする鳥だ。大きなコイも足でがっしりとつかんで運んでくる。 観察したときには巣の中には親鳥と2羽のヒナがいた。親鳥はメスでヒナを守っている。早朝はヒナがうずくまっていて見えなかったが、太陽がのぼり巣が暖まってくると、ヒナが身体を伸ばし頭が見えてきた。
しばらくすると、もう一羽の親鳥がやってきた。オスだが、運んできたのは小さな枝のようなものだった。ミサゴのヒナは日々大きく成長する。そのヒナを守る巣というものも補修をしながら使っているのだ。タカといえどもヒナは弱い存在だ。毎日親はエサを運び、巣を頑丈にし、ヒナはそれを頼りに成長し続けている。

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