新潟市内のある公園。池に水草の白い花が咲いた。池の表面は、ほとんど葉と花に覆われている。その中にちょこちょこ動く黒っぽい鳥の姿が見える。

頭からくちばしにかけて赤い「バン」という鳥だ。体の割に大きな黄色い足で葉の上をまるで忍者のように移動する。素早く移動するので水中に落下しない。この鳥はツルの仲間で、足には水かきがない。おかげで陸上の歩行もスムーズだが、水面を移動する時には頭をひょこひょこ動かし、反動で前に進むという感じになるのでカモ類とはちょっと異なる様子が見られる。

この日はヒナの姿も登場した。まだ生まれて間もないヒナだが葉の上を歩く姿は、もう親にそっくりだ。甘えてヒナが親からもらったエサはトンボだった。素早く移動することと、エサのとり方と親はヒナに連日必死になって教えている。