公園の樹木に朝方ひっそり止まっているトラフズクに出会った。大きな丸い目のまわりにはオレンジ色のリングがあって愛嬌のあるフクロウの仲間だ。
フクロウは別名ミミズクとも言うが、このトラフズク、頭の上にまるで耳のようなものが2本立っている。これは羽角(うかく)というもので耳ではない。本当の耳は頭の脇に隠れているのだ。
同じ木にもう一羽トラフズクが止まっていた。こちらは羽毛に白いふわふわの毛が残っていて幼い感じがする。こちらは今年生まれたヒナである。大きさは親と同じぐらいだが、まだまだ親の世話が必要だ。
トラフズクをはじめフクロウの仲間は、目が正面に向いている。これは主に夜活動するため、真っ暗闇の中で獲物の位置や距離を正確に図る必要があり立体的に見るために発達したと言われている。その分視野が狭くなるが、首そのものが270度も動くことができ、補っているのだ。
日中はあまり動かずボーとしていることが多いトラフズク、あくびをしたりうとうとする姿もかわいい。