いきものがたり

Vol.14 カンムリカイツブリ (その2)

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新潟市の鳥屋野潟。今年4月「カンムリカイツブリ」のペアが「ディスプレイ」しているところを紹介した。

もともと冬鳥として知られ越冬のため北の地から渡って、春先にはまた戻っていく鳥だが、近年鳥屋野潟で春になっても移動せず残っている個体が見られるようになった珍しい鳥だ。
「ディスプレイ」を確認した後も見守ってきたが、その後6月にはいくつかのペアが伸びはじめた水草の中で抱卵しているところを撮影することが出来た。さらに7月のある日、私たちの前に現れたのは小さな白と黒の縞模様のヒナ3羽を引き連れた姿だった。外敵も多く親は非常に神経質だったが、ヒナはそんな親のまわりを一生懸命追いかけて水面を移動する。そのうち親は水中にもぐってエサをとるしぐさを繰り返し、ヒナに教え始めた。しばらくきょとんとしていたヒナも次第にマネをして水中にもぐるようになっていった。やがて縞模様がなくなり、親と同じような姿になる頃にはエサのとり方も上手になっていることだろう・・・。

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