いきものがたり

Vol.22 夜になるとサギたちは・・・

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日中のサギたちの行動は、集団であったり単独であったりとその鳥のエサとするものによっても変ってくることが、これまでの2回でわかってきた。それでは夜は・・・という話だ。

ここは下越にある潟である。潟の中央には中洲があってこんもりと樹木が生い茂っている。あちこちにカルガモがいたり、ダイサギがいたり、コサギ、アマサギも散見できる。静かでのんびりした空気が漂っていた。
ところが、夕方太陽が西に傾いてきたころ、風景は一変した。潟のあちこちからサギの群れが数十羽、百羽前後とどんどん飛来する。そしてこの鳥たちは潟の上をしばらく旋回すると、いままで何も止まっていなかった中州に降り立っていった。
およそ1時間ほどの間に、中州は白い花が咲いたように白くなった。
集団となったサギたちのにぎやかなこと。その様子は、今日1日の収穫がよかったのか悪かったのかお互いの姿で確認しあっているかのようだ。中州であれば外敵からも身を守ることが容易だし、理にかなっている。
サギたちはその時々の目的に合わせ場所を選んでいる。

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