SDGs de はぐくむコラム

知ろう!作ろう!地球にやさしいカレーライス

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みなさんは、カレーライスをつくるときに、どんな材料を選びますか。
野菜は何を入れますか?味は甘口と辛口、どちらが好みでしょうか?
食材を選ぶときには、何を大事にしますか?

先日、企画・運営に携わっているRING*のセミナーの中で「知ろう!作ろう!地球にやさしいカレーライス」というワークショップを実施しました。この活動は、カレーづくりを通して、私たちが普段何気なく選んでいる食材と環境問題とのつながりに目を向け、「地球にやさしい」とはどういうことなのかを考えることをねらいとしています。当日は、未就学のお子さんから小学生、高校生、大人まで多世代が集まり、みんなで実際にカレーを作りました。

産地が異なる野菜

ワークショップは、班員で相談をして、カレーに使う食材を選ぶところから始まります。長岡産と北海道のじゃがいも、れんこんやおくらといった地元(長岡)の旬の野菜、タイ産と県内産の鶏肉、アメリカ産の牛肉など、用意された食材は産地も値段もさまざまです。また、カレーのルーやスパイスも、価格や原材料などそれぞれに違いがあります。「普段、産地なんか気にしたことがなかった」「これ(市販のルー)は本当に日本で作られているのかな?」「このマーク、なんか地球にやさしそう」
などと周りの人と話しながら、一つひとつの食材を手にとって「地球にやさしい」とはどういうことなのかを考えている参加者のみなさんの姿が印象的でした。

おなじみのカレールーから国産小麦のルー、米粉のルーなど種類も値段も多様

さて、出来上がったのは、どのようなカレーだったのでしょうか。ある班は、お肉の代わりに大豆ミートを使っていました。ある班は、オーガニックスパイスを使ったスパイスカレー、別の班では、かぼちゃやなすなどの野菜を素揚げにしてカレーに彩りを添えるなど、実に多様なカレーが出来上がりました。

アイデアがつまったカレーの完成!紙スプーンで脱プラも意識

その後、食と環境をめぐるさまざまな「地球にやさしい」ポイントを踏まえながら、自分たちのカレーを振り返りました。例えば、日本の食料自給率やフードマイレージ*の話からは、私たちが普段食べているものがどこからやってくるのか、その距離や産地に目を向けました。また、食材の輸送に伴う二酸化炭素の排出量や、肉の生産に必要な水や土地、過剰包装によるプラごみのことやフードロスなどについても話題にしました。このように考えてみると、「地球にやさしい」食材を選ぶための視点は一つではありません。どこで作られたのか、作るためにどれくらいの水や土地が必要なのか、どのように包装されているのか。そして、食べきることができるのか。食材一つをとっても、さまざまな角度から考えることができます。

そんな話をしながら、私自身がふと思い出したのが、時々ご近所さんからいただく野菜のおすそ分けです。輸送距離はほぼなく、過剰な包装もありません。採れたての旬の野菜を新鮮なうちにおいしくいただくことができます。そして、思いやりや分け合う気持ちは、人と人とのつながりや地域の中でのつながりを育みます。こうした食材こそ、究極の「地球にやさしい」食材の一つなのかもしれません。

おいしく食べたあとはみんなでふりかえりを

ワークショップの最後には、自分たちのつくったカレーの「地球にやさしい度(10点満点)」を振り返りました。
「地元野菜たっぷりのおいしいカレー!9点」
「ゴミを出しすぎたり、水を使いすぎてしまったから7点」
「地球にやさしい」と聞くと、何か特別なことをしなければならないように感じるかもしれません。

でも実は、地域で作られたものに目を向けること、必要な分だけ買って食べきること、誰かと食べ物を分け合うことなど、私たちの身近な暮らしの中にも、そのヒントはたくさんあります。参加者からは、「これからはエコマークやフェアトレードマークにも目を向けてみたい」「大豆ミートは身近なお店でなかなか見かけないけど、探してみたい」といった声も聞かれました。

「おいしくできたから10点!」
これもとても大事な視点だと感じました。「地球にやさしい」ことは、何かを我慢したり、難しいことに取り組んだりすることだけではありません。おいしい、楽しい、誰かと一緒にやってみたい、んな気持ちがあるからこそ、日々の小さな行動も続いていくのではないでしょうか。

明日の買い物や食卓で、いつもとは違う選択をしてみる。そんな小さな変化が、よりよい未来につながっていくことを願っています。

*RINGについて
https://facebook.com/ringniigata

*フードマイレージ
食べ物が生産地から消費される食卓までの輸送に要した「距離」×「重さ」で表される。なるべく近くでとれた食料を食べることで、輸送に伴うエネルギーをできるだけ減らし、環境への負荷を軽減することを目的とした概念。
参考:『フードマイレージ どこからくる?私たちの食べ物 第2版』(開発教育協会 2023)

    

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。9月26日は、にいがたNGOネットワーク国際教育研究会 RING 企画副委員長の関 愛さんです。お楽しみに!

http://立石勇生 SUNNY SIDE | BSNラジオ | 2026/09/26/土 10:00-11:00 https://radiko.jp/share/?sid=BSN&t=20260926100000

この記事のWRITER

関 愛(長岡市在住/にいがたNGOネットワーク国際教育研究会RING企画副委員長)

関 愛(長岡市在住/にいがたNGOネットワーク国際教育研究会RING企画副委員長)

高校教員時代に、日本国際協力機構(JICA)による教師海外研修に参加し、ブータン王国へ。その後も、国内や海外へ飛び回りながら知見を広げ、国際理解教育/開発教育の実践力向上を図ってきた。現在は、新潟県キャリア教育連携促進事業(出前講座)や総合学習コーディネーター等を通じて、学校の「外」から教育に関わりながら“持続可能な社会の創り手“を育むべく活動を展開している。旅好きな性格。家庭では、中学生男子の母として、子育てという「人生の旅」を楽しみ中。
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